実生活において、
1人1台と言われるまでに
デジタルデバイスとの関わりが密接な時代。
私が子供の頃の風景には
存在しなかった風景。
育児の観点からの
メディアコントロールの在り方については
さまざまな価値観が
家庭ごとに、個人ごとに
あるだろうと思う。
これだけ生活の一部として
デジタルメディアが
密接になっている社会において
それを頭ごなしに否定するのは、
やはり違和感があり。
使わせない、ことの価値より、
使い方を正しく模索することが
適切なのだろうと感じる。
自身の考察にあたって、
石戸奈々子さん(慶応義塾大学大学院教授)が
ご自身の家庭で気をつけていたお話に
共感できる部分が多かったので
そのトピックを忘備録としてメモ。
0歳から一緒にデジタルメディアを
お子さんと一緒に使用していたという石戸さん。
◆粘土や積み木同様あくまで“親子で遊ぶ道具”として用いる
乳幼児のときには、デジタルメディアは
粘土や積み木・ボール遊び同様に
親子で遊ぶ道具として
子供ひとりでは遊ばせない。
コンテンツを選ぶときの基準は、
「コミュニケーション」
「創造表現」に
役立つかどうか。
アプリで作った曲で一緒に歌ったり、
世界の言葉が聞けるアプリで覚えた挨拶を
子供が教えてくれたり。
(そんなアプリがあるのだな…!)
テクノロジーは
消費することを主とせずに、
自己表現をサポートするツールである
という認識を持つ。
それを他人と共有すれば、
さらに楽しさが増す。
それを遊びを通して
伝えることを大事にする。
◆子供の年齢に合わせた技術的なコントロール
子供の年齢に合わせて
フィルタリング、課金・時間など
制限機能はしっかり活用。
乳幼児のころは
子供用のアプリのなかで
自身がいいと思うもの
100タイトルほどを厳選。
(結構な数…!)
そこから子供が自由に選べるようにし、
守る工夫を講じて遊ばせる。
全面禁止ではなく、選択肢をつくって
年齢とともに
徐々に制限の範囲を広げていく。
◆多様な遊びを意識して子供の発達を妨げない
デジタルメディアによる
健康面での懸念を考慮して
30分デジタルで遊んだら
こまめに外遊びに誘うなどしてバランス。
何でも偏りはよくないので
工作・絵本(絵とデジタル)、外遊びなど
デジタルとアナログを分け隔てなく
子供の興味に任せて
幅広い遊びをする。
つくって表現したものを
親や他人と共有して
いいね、すごいねなどと
周りから言われることは
何よりも子供にプラスになるので
とくに大事にする。
◆成長をサポートする意識を大切にする
子供の「興味」と「主体性」を引き出す。
目標を見つける手助けをする。
考えのプロセスの振り返りをする。
「答え」ではなく「きっかけ」を提供する。
***
育児におけるデジタルメディアについて。
ツールとして、どう捉えるのか。
その目的や価値について
改めて自分のなかで
しっかりとさせておく大切さを思う。
あくまでツールなので
大事なのは、
どんなツールを使って
何を作り出すか。
その表現で社会に何を提供していくのか。
石戸さんがご家庭で大事にされていた観点は
今の時代において
本質に基づいた考え方がどのような形なのか
模索している中で、
自身の在り方を改めて整理する
よいヒントとなりました。
話は飛んで…
昨日は先日始めたトイレトレーニングにて
初めてトイレでのおしっこに成功!(涙)
しずく程度はあったものの、
やはり嬉しく。
喜ぶ親をみて、本人も嬉し&得意げな様子。
しかしその直後。
いたずらに
トイレ内のリモコンボタンを押しまくって
フルチンのままダッシュ!!!
リビングに猛ダッシュで走り去る息子なのであった…
今日も、がんばろう。