今日も昨日に引き続き、
最近図書館で借りてきた本のなかで
2歳半の子供が好んで読み、よかった絵本を留め書き。
『さよなら さんかく またきて しかく』
文:松谷みよ子/絵:上野紀子
言葉遊び、わらべうたを元にしているのか。
ストーリーとしては、突拍子もない展開。
そこがまた、おもしろく。
2歳半の子供が最近関心が強くなった「おばけ」や
安定的に好きなお月様や猫なども出てくる。
ユニークな展開なので子供も惹かれる様子。
そして、松谷みよ子さんの、
美しくユーモラスな言葉の並びは
ほんとうにリズムが面白く。
文字のサイズなんかも変えてある点もおもしろかった。
大きな文字で書いてある言葉は大きな声で読み
小さな文字で書いてある言葉は小さく読む。
話の展開とあいまって、
一つ目小僧なんかの妖怪・おばけがたくさん出てくる場面は
スリリングな展開かと思いきや、
最後は、人間も動物も天体もおばけも図形も
みんな「ねんね」しているシーンで終わる。
電気が消えてまっくらになった場面のあとに
おやすみの呼びかけとともに幕を閉じる。
この流れが、寝る前の読み聞かせとして
私たち親子にはとてもよかった。
電気を消すと怖がっていた子供も、
この絵本を閉じると、自分から電気を消す。
スムーズに寝床に入ることができるのだ。
(スムーズに寝る、のは、また別問題である…汗)
抑揚に富んだ言葉、文字、絵の絶妙なバランスに
日本語のリズム・音の持つ面白さや魅力を改めて感じる
興味深い絵本の1つです。
図書館で借りてきて知ったこの本、
お気に入りとして、買い求めようと思います。
松谷みよ子さんって、ほんとうにすごいなぁ…
さあ、今日も1日、がんばろう。