イヤイヤ期の時期に入って、
自我も、なかなかの強さに目に見えて育っている。
絵本への接し方も、
好き嫌い、興味のありなしもはっきりしてきたし。
そもそも、絵本の読み聞かせ、というインプットが
タイミングを外すと、関心を持たないことも増えてきた。
ちなみに。
読んだり聞いたりする「入力」より
しゃべったり書いたりする「出力」の方が
脳科学の観点からは重要なのは明らかなのだそうだ。
最近は語彙も増えてきたので
本人に絵本を読ませてみると、
ふわふわして、とてもストーリーになはっていなくとも
独特の言葉の選定や組み合わせが聞けて楽しくもある。
まだまだ会話には至らなくとも
子供自身の出力を引き出すことも
意識したいなぁとふと思うこの頃である。
寝る前には、絵本に触れるようにしているけれど
最近、図書館で借りてきたものの中で
彼が特に好んでいたのが、こちら。
『ももたろう(はじめてめいさく)』絵:わらべ きみか
かの有名な、定番物語であります。
「はじめてのめいさくシリーズ」のその名の通り、
一応、定番にも触れておこうと読んでみる。
わらべきみかさんの絵が、とにかく
端折っている!色々な要素を端折っている!
情景的な部分や風景的な部分も
トピックだけシンプルに描くので
私の頭にあった「ザ・桃太郎」的な雰囲気ではないが
2歳5ヵ月の子供には、そのシンプルな絵と
ビビットな色合いが目を引く印象。
あと、親的には、鬼との闘いのシーンの描き方が
一番いいなと思ったのですが。
桃太郎の強さをかわいらしく表現している
イラストの塩梅がいいなと思うのでした。
この、いわゆる「やっつける」シーンには
言葉がついていないので
私は勝手に「やー!」とか「とー!」とか
やっつけている感をふんわり出すセリフを足しておりました(おいっ)
鬼も、こわそうだけれど、
どこかに可愛らしさがあるように描いています。
男の子なので、戦闘ものの要素が
最近好きなのもあるのか!?
好んで繰り返し読みたがる1冊でした。